アイリーン
茶髪で巻き髪の若く美しい女性。
カシウス王家の正式な制服とミニスカートを身に着けており、トランペットを持っていることもある。アイリーンは式典やイベントなどを盛り上げるのが好きな元気っ娘であり、新人冒険者のガイドもしている。
礼儀正しく、友好的で、思慮分別のある人物だが、失礼な態度を取る人間にはすぐにカッとなってしまう。その時には、非常に大胆で果敢な性格になる。
式典やイベントの宣伝をしながらアルテイア大陸中を休むことなく旅しているアイリーンは、誰からも好かれている。思いやりに溢れた人物で、無理をしてでも孤児などの幸の薄い人々を助けに行くほどである。その優しさは冒険の時にも垣間見ることができ、旅の途中で何度も仲間のことを励まし、やる気を奮い立たせる。
ベルスカード
実年齢はかなり高いが、見た目は26歳に止まっている。長い黒髪をしており、指は細長く、黒い防具となびくマントで身を包んでいるため、誇り高い雰囲気に満ち溢れている。
ベルスカードは初対面の相手には冷たく不親切な態度を取るが、仲良くなった相手には心配からしょっちゅう口を出してくる。ブラックドラゴン奇襲の際には、冷静かつ誠実に対応していたが、ジェレイントとフェザーに裏切られたことを知ると、どことなく皮肉的な態度に変わった。
「黒衣の騎士」としても知られているが、真の本性は未だに謎に包まれている。彼が善人なのか悪人なのかも定かではない... ベルスカードは闇に堕ちてしまったのだろうか、それともただの孤独な英雄なのだろうか...
アルゼンタ
流れるような長い髪を持つ絶世の美女であるアルゼンタだが、その本当の年齢は不明である。だが、見た目から判断すれば20代前半である。よく赤いコートを身に着けている。頭脳明晰で冷たい態度を取るため、近寄りがたい。
アルゼンタは我が道を行く人物で、少々変わったところがあり冗談が通じない事で有名である。しかし、アルゼンタを良く知る者は、彼女が優しい心の持ち主であり、たとえ文句を言っていたとしても常に周囲の人を気にかけていることを知っている。
強力なシルバードラゴンとして、アルゼンタには生まれながらにしてアルテイアを守るという使命が課されている。ジェレイントとは兄弟姉妹ほど近い関係で、彼はアルゼンタにめっぽう弱い。
ジェレイント
外見は20代前半ほどに見える、肩まで届くブロンド髪を持った美男子。優しい目をしており、冒険者が着るような薄手の防具を身にまとっている。得物として立派な剣を振るう。旅で擦り切れたマントを見れば、どれほど長く旅をしているのかは一目瞭然だ。
ジェレイントは冷静沈着な性格だが、愛する者のことになるとどうも周りが見えなくなりがちである。外面的にも内面的にも控えめな一方で、かなりの放浪者である。人間や他の生物に強い関心と好意を抱き、アルテイア中を旅している。ジェレイントほど他人を助けることに身を捧げる人物はいない。それ故、助けてもらった人々からは英雄視されている。
ゴールドドラゴンとして強大な力を持つジェレイントは、生まれながらにして「アルテイア中の脅威を排除する」という使命を帯びている。彼とアルゼンタは兄弟姉妹のように近しい関係である。
メイリー・パンドラデル
細身ですばしっこそうな出で立ちをしており、弓使いの服装に身を包んでいる。長い灰色の髪の毛は、頭の後ろで三編みのポニーテールにまとめてある。一見すると、エルフのアーチャーに見えるかもしれないが、獣のような耳を見れば真の姿が分かるだろう。
メイリーはいつも落ち着き払っており、他人の前では二言三言しか話さない。しかし、仲良の良い人たちといるときには、自尊心が高いところが見え隠れするようになる。厳格な現実主義者であるおかげで、本人もその周囲も常に洗練されている。一度方針を決めると、誰よりも最初に行動を起こすのがメイリーである。そんな彼女の行動は意図せず、追いつこうとする周囲の人たちの足を早める事に繋がるのである。
賢者アルノの預言を果たし、堕落した預言者を目覚めさせることのできる賢者の石をための旅の中で、メイリーは冒険者一行と出会い、仲間になることになった。見た目は若いかもしれないが、メイリーは経験豊富な熟練アーチャーであり、歴史的書物に精通している。旅をする中で、メイリーが素晴らしい仲間であり、冒険者の師匠としてもピッタリであることは周知の事実となった。しかし、どうやら謎めいた秘密を抱えているようだ...
イーサン
髪は少し長めの銀髪で、目は空色をしている。上品な雰囲気と出で立ちだが、その裏には悲しみが隠されているように思える。優れた教育を受けてきたのは間違いないだろう。
イーサンの経歴は複雑である。母親は闇の教団で闇の女神官をしていた人物で、父親は神殿の騎士をしていた。イーサンは、生まれてから1年しか母親と暮らしていない。その後は再婚した父親のもとに送られ育てられた。
貴族の家系に生まれたため、物に困ることはなかったが、家族愛や家庭内での問題に飢えることはあった。上品ぶったように見えるかもしれないが、非常に高いプライドの持ち主である。
教団と女神を心から崇めており、その信念は揺らぎないものとしか言いようがない。アルテア教団で上級クレリックを務めている。一見すると、イーサンは中立的で何にも属さないように思えるかもしれないが、共に過ごす時間が長ければ長いほど、正義感の強い人物であることが分かるだろう。
シーデル
シーデルは碧眼で亜麻色をした髪を持つ美男子である。ソーサラーの制服を着ており、どこか弱さを感じさせるようなやせ型で繊細な容姿をしている。
そのような外見の一方で、シーデルは冷静沈着で堂々とした若者であり、優しい性格をしている。口論はせず、強情な相手との衝突は避けがちであるが、心に決めたことがあるときは毅然とした態度で説得する。
シーデルは秘術について博識で、それらを操る天賦の才能を持っている。伝説の女ソーサラーであるカーラのもとで修行したシーデルは、カーラが死んだ後で、フェアリスター・ソーサラー協会の新しい指導者となることが約束されていた。しかしそれは、伝統的に男のソーサラーに用心し女ソーサラーだけで成り立ってきた協会にとって物議をかもす決定であった。
ケビン
11か12歳の少年で、頭には憧れのパイロットのヘルメットと、パイロットゴーグルの代役である大きな水泳ゴーグルを被っている。小さなパイロットスーツに身を包んでおり、本物のパイロットに見えるように着飾っている。
ケビンは勇敢で元気にあふれる若者で、年齢にそぐわない行動をする。考えていることは今その時のことだけで、気移りしやすい性格である。本人曰く、飛空艇の船員であり、飛空艇を操縦する才能が有るらしい。冒険するのも夢を追いかけるのも大好きで、いつか本物のパイロットになってアルテイアの空を飛び回ることを夢見ている。
デカード
キャデラックの冒険者ギルドの会長である。明るい笑顔がトレードマークで、良く整えられた髭を見ればどれほどオシャレに気を使っているのかは一目瞭然である。
若い頃に冒険していたことがある。長い冒険の中で、多くの知識を培ったことで優れたリーダーとなることができた。魔物の行動や習性を推測する際には、動物のように鋭い洞察力が働く。
若者や初級冒険者を心から敬っており、キャデラック関所に来た冒険者に仕事を与え、全身全霊でサポートする。謹厳実直に思えるかもしれないが、実は大変のんびり屋であり、ギャンブル好きでもある。
アイシー
アイシーは近所に住んでる優しいお姉さんのような人で、青と白の戦闘服を着ており、支度にかかる時間を節約するために髪は耳の辺りまでしか長さがない。しかし、頭のてっぺんにあるくせ毛がピョンと立ってしまうことが、彼女を時々悩ませている。
心優しく活発な性格をしているアイシー、彼女を知る人はみんな彼女に魅了される。しかし、熱心になりすぎるあまり、ずる賢い商人の口車にやすやすと乗ってしまい、お金を失ってしまうこともある。
レイクアイランドの冒険者ギルドの長として、アイシーはいつも黎明の見張り塔で仕事に追われている。貴重なくつろぎ時間にすることと言えば、持ち運んでいる百科事典に目を通すか、見張り塔のてっぺんに行って望遠鏡で景色を見るかのどちらかである。籠いっぱいに貝殻を集めようと、休暇になったら海辺に行く予定を立てたが、あまりにも忙しすぎるため休める日はまだ先になりそうだ。
カーライエン
わざわざカーライエンに年齢を聞く人はいないが、30歳くらいなのではないかと推測される。トレードマークは、燃えるように赤い長い髪と、魔法のシンボルが刺繍されたマントにピッタリと似合う豪華な衣装である。膨大な手間と思考時間をスキンケアに費やしており、その美しい顔からはいつでも誇りに満ちた表情が見て取れる。
カーライエンは誇り高き女性だが、少々神経質すぎるところがある。極めて厳格な態度を取り、常に強くあろうとすることで、自分の弱さを隠している。しかし、それは見せかけであり、実際にはか弱く、傷つきやすい。
幼いころから頭脳明晰だったカーライエンは、伝説のソーサラーであるカーラに弟子入りした。そして、瞬く間にカシウス王家の宮廷ソーサラーの地位まで上りつめたのである。仲間のソーサラーの安全とカシウス王家の繁栄を何よりも優先して憂慮している。しかし、何かに反対するよりは、仲裁することを好む。
シーデルではなく、カーライエンこそフェアリスター・ソーサラー協会のリーダーにふさわしいと考える人も多い。それにも関わらず、カーライエンは権力の座を求めることなく、協会の内部分裂を修復することや全ソーサラーをまとめ上げることに専念している。